(読書)失敗の科学_40

<読んだ本>

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
著 マシュー・サイド 訳 有枝 春 出版 Discover

<筆者の言いたいこと(200字以内)>

失敗から学ぶには二つの要素が不可欠である。
一つ目はシステム。失敗は、いわば理想と現実とのギャップだ。
最先端の組織は常にこのギャップを埋める努力をしているが、
そのためには学習を最大限に活かすシステム作りが欠かせない。
二つ目はスタッフだ。
どんなにすばらしいシステムを導入しても、中で働くスタッフからの
情報提供がなければ何も始まらない。
<今後に生かす(100文字以内)>
自転車ロードレースチーム「チームスカイ」の
マージナル・ゲイン(小さな改善)が印象に残った。
大きなゴールを小さく分解して、一つ一つ改善して積み重ねれば
大きく前進できるというのがなるほどと感じた。
<その他>
印象に残った言葉
・成功は、どれだけ効率のいい最適化ループをつくれるかにかかっています。
・むしろ、早いうちに試作エンジンを用意し、それをテストしながら
改善していきました。そういう学習プロセスを経たおかげで、世界で最も熱効率のいい
エンジンを開発することができたんです。
・実は、我々の脳には一番単純で一番直感的な結論を出す傾向がある。
・「人の行動の原因を性格的な要因に求め、状況的な要因を軽視する傾向」だ。
・計画経済が不毛なのは、失敗を許容する力が欠けているからだ。
・事前検死(pre-mortem):プロジェクトが終わったあとではなく、実施前に行う検証を指す。
あらかじめプロジェクトが失敗した状態を想定し、「なぜうまくいかなかったのか?」を
チームで事前検証していくのだ。

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