【読書#52】女の機嫌の直し方

<読んだ本>
女の機嫌の直し方
著 黒川伊保子 出版社 インターナショナル新書
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>
対話には、女性が好むプロセス指向共感型と、
男性が好むゴール指向問題解決型の二種類がある。
女性脳は、ことの発端から、時系列に経緯を語りながら、
そこに潜む真実や真理を探り出している。
共感によって上手に話を聞いてもらうと、
この作業の質が上がる。
そうして、話し終えるころには、
きっぱりと結論が出ている。
男性脳は、相手が状況を語りだしたら、
その対話の意図を探り、
すばやく「解決すべき問題点」を洗い出そうとする。
<今後に生かす(100文字以内)>
共感することで、女性脳は活性化するというのが
面白いなと感じた。
また、女性脳の「過去の関連記憶を瞬時に引きだす能力」が
臨機応変力を担保している。
という説明がなるほどなと感じた。
<その他>気になった言葉
子どもに何かトラブルがあって、立ちすくんだその瞬間、
女性は脳の中で、「心の動き」のひもを引っ張って、
過去の関連記憶を総動員する。…
そうして、それらを串刺しにして何らかの決断を下し、
今目の前で苦しんでいる大切な子どものために立ち上がるのである。
/
男女の脳では、「検討する」という言葉の意味が違う。
女性脳にとって、「検討する」とは、感じ尽くすことだ。
その商品を使うときの、あらゆるシーンを一瞬のうちに想起する。
/
一方、男性脳にとっての「検討する」とは、比較検討のことをいう。
あらゆる方向性の類似商品と比較して、その商品の全体における
位置づけと個性を見極めたいのだ。
/
男の「ぼうっと」は、脳神経回路の使い方から見て、
禅の修行などでいう”無我の境地”と同じである。…
逆に言えば、脳の縦方向の信号を最大限に活用するためには、
意図的に左右脳連携を断つ行為が、
坐禅であり写生であり”道”なのだろう。
空間認知の能力を活性化して、世界観や
直観力を養う大事な脳のエクササイズである。
/
子育てというのは「初めてのトラブル」の連続でできている。
このため、「過去の関連記憶」を瞬時に引き出して、
臨機応変に動ける個体が、より多くの子孫を残してきたに違いない。

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