【ニュース #103】1日目(概要):2025年 大阪万博が決定、55年ぶり

<概要>

2025年国際博覧会(万博)の開催国として日本(大阪)が選ばれた。
大規模な万博としては05年の愛知以来で、大阪では1970年以来55年ぶりの開催となる。

疑問1:何を根拠に経済効果1.9兆円なのか?

→ 建設投資が 4,000 億円、 運営等が 1.5 兆円の合計で経済効果1.9兆円を試算している。 これは、愛知万博の来場者数と経済効果から推定している。

愛知万博の経済効果2,200 万人の来場者数で、経済効果が 1.6 兆円だと試算されている。来場者数を 3,000 万人と愛・地球博の 2,200 万人を上回ることを見込んでいるため。

→万博単体だけでなく、IR (Integrated Resort)、ポスト万博の建設、運営による経済効果も狙っている(表.1)。IRの建設で7,600億円、その後の運営で6,900億円/年。ポスト万博の建設で7,000億円、その後の運営で4,100億円/年を見積もっている。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchreport/pdf/10213.pdf

疑問2:経済効果1.9兆円を得るための費用はいくらなのか?

→約2,831億円(表.2)。

https://mainichi.jp/articles/20181120/k00/00m/040/182000c

https://www.asahi.com/articles/ASLBV45PNLBVPLFA004.html

疑問3:大阪府は万博でどんな問題を解決したいのか?

現状:人口が東京一極集中する中、 全国のGDPに対する関西のウエイトは 減少し、 中部圏とほぼ同じ水準(約 16%) まで低下している。また、

大阪府の人口総数は、2010(H22)年の887万人から30年後の2040(H52)年には724万人になると予測され、3大都市(東京都・愛知県)の中で、最も早く人口減少を迎える都市になると見込まれる。

http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku/jinko_tenken/point-keika.html

→人口減、高齢化の中で、日本の3大都市としての経済力を維持・発展したい。

そのために、万博開催を起爆剤としたい。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchreport/pdf/10213.pdf

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