<読んだ本>
AI vs. 教科書の読めない子どもたち
著 新井紀子 出版社 東洋経済
<筆者の言いたいこと(200字以内)>
AIは計算機であり、
人間の知的活動を四則演算で表現することだ。
何が良いかのデータが大量にあれば、
AIは統計的に正しい回答することができる。
日本人の中高生は教科書が読めていない。
AIは「同義文判定」「推論」「イメージ同定」「具体例同定」が苦手である。
また、中高生も「同義文判定」「推論」「具体例同定」は苦手で、サイコロ並みの正答率である。
AIができない仕事は、人間もできない可能性が高い。
<今後に生かす(100文字以内)>
AIは情報の重み付けが自分で出来ない。
人間は、情報の重み付けを五感と感情で作っているのではないか。
文字というデジタル情報から五感というアナログ情報へ還元できれば、
人間に近づくのではないか。
<感想>
中学校のときの英語のテストを思いだした。
英語の文法が理解できず、単語を日本語に変換し、
文法無視で国語として推論して解いていたときがあった。
推論の部分をAIは、統計で解いているので、少し近いと感じた。
しかし、推論も結局、限られた経験からの統計結果ではないのか?
基礎的な読解力がないという話がなるほどと感じた。
講義でデンプン問題を外したので、まずいなと感じている。
基礎的な読解力の養成の障害を考えてみる。
・語彙力。語彙力がないと文章を読む気になれない。経験値が稼げない。
わからない所は読み飛ばすので、論理が適当になる。
・言葉の意味の処理速度。
たとえば、グルコースってなんだっけと考えだすと文章処理速度
が遅くなり、意味がとれなくなる確率が上がるのではないか。
・係り受けが多いと、文章の主語、述語が把握しづらくなる。
誤読となりやすい。
⇒逆から考える。誰もが知っている語彙で、意味が一つに決まるように短く文を作る。と誤読されないのではないか。