「 なぜデフレを放置してはいけないか」という
本を読んでインプットしたことを書いてみる。
<日本はどうやってデフレになったのか?>
バブル崩壊後に土地、住宅などの資産デフレが起った。
土地は価値が安定している資産と考えられ、
借金返済能力として利用された。
1億円の土地を持っている人の返済能力が1億円。
資産デフレで5千万になったら、返済能力が5千万になった。
今まで借りられた額の借金ができなくなる。
事業投資が縮小していく。
多くの個人、企業が借金返済のため土地を売却する。
土地デフレが加速する。
デフレが一般のモノ、サービスまで波及する。
デフレで単価が下がるので、
デフレ前よりも多く売らないと前年と同じ額だけ稼げない。
人件費が重くなり、雇用が抑制される。
リストラや非正規雇用で人件費を抑える。
消費が冷え込むという流れになっている。
<なぜデフレから20年以上も脱出できないのか?>
「デフレにより雇用が脅かされている」
という危機意識が日本人になかったからではないか。
バブルの余韻があり、数年で取り戻すと高を括っていた。
また、非正規雇用も当時は、より自由な
雇用形態という触れ込みで導入された。
デフレが数年単位で続くと、
デフレ予想をするのが
合理的な行動として定着した。
日本銀行による大幅は金融緩和を即座に行い、
ゲーム盤を無理矢理矯正する方法があった。
しかし、反動リスクを考慮し、デフレは継続された。
<どうすればインフレになるのか?(デフレ脱却するのか)>
日本人がインフレ予想をするようになる。
オリンピックや万博はそういう面では良いのかもしれない。
衰退している事業に従事している労働者が
成長(成長すると予想される)事業に転職する。
企業内高齢化により、年功序列と終身雇用は
維持することは不可能である。
衰退している事業から労働者が自然にいなくなれば
経営側も事業撤退がしやすくなる。