【ニュース#133】②読書_デフレ経済

「 なぜデフレを放置してはいけないか」という

本を読んでインプットしたことを書いてみる。

<日本はどうやってデフレになったのか?>

 バブル崩壊後に土地、住宅などの資産デフレが起った。

 土地は価値が安定している資産と考えられ、

 借金返済能力として利用された。

 1億円の土地を持っている人の返済能力が1億円。

 資産デフレで5千万になったら、返済能力が5千万になった。

 今まで借りられた額の借金ができなくなる。

 事業投資が縮小していく。

 多くの個人、企業が借金返済のため土地を売却する。

 土地デフレが加速する。

 デフレが一般のモノ、サービスまで波及する。

デフレで単価が下がるので、

 デフレ前よりも多く売らないと前年と同じ額だけ稼げない。

 人件費が重くなり、雇用が抑制される。

 リストラや非正規雇用で人件費を抑える。

 消費が冷え込むという流れになっている。

<なぜデフレから20年以上も脱出できないのか?>

 「デフレにより雇用が脅かされている」

 という危機意識が日本人になかったからではないか。

 バブルの余韻があり、数年で取り戻すと高を括っていた。

 また、非正規雇用も当時は、より自由な

 雇用形態という触れ込みで導入された。

 デフレが数年単位で続くと、

 デフレ予想をするのが

 合理的な行動として定着した。

 日本銀行による大幅は金融緩和を即座に行い、

 ゲーム盤を無理矢理矯正する方法があった。

 しかし、反動リスクを考慮し、デフレは継続された。

<どうすればインフレになるのか?(デフレ脱却するのか)>

 日本人がインフレ予想をするようになる。

 オリンピックや万博はそういう面では良いのかもしれない。

 衰退している事業に従事している労働者が

 成長(成長すると予想される)事業に転職する。

 企業内高齢化により、年功序列と終身雇用は

 維持することは不可能である。

 衰退している事業から労働者が自然にいなくなれば

 経営側も事業撤退がしやすくなる。

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