<読んだ本>
他人を見下す若者たち
著者:速水俊彦 出版:講談社現代新書
<筆者の言いたいこと(200文字以内)>
他人の足を引っ張ることで、
自分の株が上がったように見せる日本人が増えている。
このような人は謝ることもままならない。
謝罪してしまったら、その人より格下になってしまうからだ。
自分の株を他人に任せているので、
はったりで自分の価値を上げようとする。
悲しみや喜びを表現できず、
共感する力が弱まっているのではないか。
自分の価値を自身の基準で見積もっている人は、
他人の評価に左右されにくい。
<今後に生かす(100文字以内)>
自分の能力を上げることに目を向けようと思う。
そうしていれば他人の足を引張っている時間が
無駄と感じるからだ。
悲しみや喜びの感情を出し、
コミュニケーション能力を上げる。
<その他>
・喜びを感じやすい人は悲しみも感じやすい
・子どもが不快感をあまり体験しなくなったのは、
結局、大人自身が不快感やネガティブな気持ちへの
耐性がなくなってきていることを反映している
・ユーモアの源泉は哀愁である
<感想>
今も昔も若者は実績がないから自尊感情は得にくい。
また、自尊感情の代わりに仮想的有能感を持っていただろうに思う。
何が変わったかを考えると大人側に余裕が無くなったのではないか。
30年間デフレによって人件費を削減しながら利益を出してきた。
簡単で利益の出る仕事はアウトソーシングして、
自動化しにくい面倒な仕事をベテランがやっつけていた。
既存の仕事は勝ちにくいゲームに変化していった。
努力しても成果が出にくい大人を見て、
子どもは努力せずに成果が欲しいと反応したのではないか。