【ニュース記事#151】日本の自動車メーカー襲う、アップルカーの衝撃

<概要>

温室効果ガスを減らす為、ガソリンから電気へ

自動車を動かすエネルギーを変える動きがある。

iPhoneを作っているアップルが電気自動車産業に参入するのでは

という憶測が飛び交っている。

エンジンと機械部品でできた自動車から

タイヤの付いたスマホに変貌する可能性がある。

トヨタ、ホンダ、VW、GMなどの従来の自動車メーカは

会社の在り方を変貌させなくてはならないかもしれない。

https://ene-fro.com/article/ef214_a1/

<SDV(Software Definn Vehicle)とは何か>

直訳するとソフトウェアが自動車を定義する。

自動車の性能はエンジンと車体で決まっていたが、

電気自動車ではバッテリーと車体にあたる。

そこにソフトウェアが加わる。

如何に賢く、ソフトアップデートしやすいOSを載せ

そのソフトをアップデートしていくかが付加価値になる。

その為、ソフトウェアの価値が電気自動車において高くなる。

<アップルカーが実現したときに自動車メーカーにどんな影響を与えるのか>

自動車メーカが自動車部品メーカの頂点に立って産業を

取り仕切ってきた。

しかし、アップルがiPhoneと同じ手法でアップルカーを作ったとき、

既存の自動車メーカーはアップルの下請けとなってしまう。

アップルが企画、設計したものを高品質で安く作る会社となり

主導権を握れなくなってしまう。

<アップルカーが実現しないとすると何がネックか?>

自動車は交通事故で容易に人を殺す道具なので、

安全基準が他の製品よりも高く設定されている。

スマホはバッテリーが爆発しても火傷程度で直接人を殺しはしない。

アップルが要求する性能と安全面の両方を満たす委託メーカが

見つからずアップルカーは実現できないのではないか。

この場合、アップルができるのは既存の自動車メーカにいる

優秀な社員を引き抜き自前で電気自動車自体を作ってしまうこと。

<電気自動車の雇用から見た問題点>

電気自動車はエンジンが不要となることから、

部品点数が2/3まで減る。

自動車産業は各種部品をより集めてできているので、

中小企業は自動車メーカに納入しようにも不要となってしまうかもしれない。

自動車メーカ及びその関係会社は雇用を失う可能性がある。

自動車メーカの問題解決に使っていたリソースを

新たな分野を見つけ開拓せざるを得なくなる。

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