<概要>
温室効果ガスを減らす為、ガソリンから電気へ
自動車を動かすエネルギーを変える動きがある。
iPhoneを作っているアップルが電気自動車産業に参入するのでは
という憶測が飛び交っている。
エンジンと機械部品でできた自動車から
タイヤの付いたスマホに変貌する可能性がある。
トヨタ、ホンダ、VW、GMなどの従来の自動車メーカは
会社の在り方を変貌させなくてはならないかもしれない。
https://ene-fro.com/article/ef214_a1/
<SDV(Software Definn Vehicle)とは何か>
直訳するとソフトウェアが自動車を定義する。
自動車の性能はエンジンと車体で決まっていたが、
電気自動車ではバッテリーと車体にあたる。
そこにソフトウェアが加わる。
如何に賢く、ソフトアップデートしやすいOSを載せ
そのソフトをアップデートしていくかが付加価値になる。
その為、ソフトウェアの価値が電気自動車において高くなる。
<アップルカーが実現したときに自動車メーカーにどんな影響を与えるのか>
自動車メーカが自動車部品メーカの頂点に立って産業を
取り仕切ってきた。
しかし、アップルがiPhoneと同じ手法でアップルカーを作ったとき、
既存の自動車メーカーはアップルの下請けとなってしまう。
アップルが企画、設計したものを高品質で安く作る会社となり
主導権を握れなくなってしまう。
<アップルカーが実現しないとすると何がネックか?>
自動車は交通事故で容易に人を殺す道具なので、
安全基準が他の製品よりも高く設定されている。
スマホはバッテリーが爆発しても火傷程度で直接人を殺しはしない。
アップルが要求する性能と安全面の両方を満たす委託メーカが
見つからずアップルカーは実現できないのではないか。
この場合、アップルができるのは既存の自動車メーカにいる
優秀な社員を引き抜き自前で電気自動車自体を作ってしまうこと。
<電気自動車の雇用から見た問題点>
電気自動車はエンジンが不要となることから、
部品点数が2/3まで減る。
自動車産業は各種部品をより集めてできているので、
中小企業は自動車メーカに納入しようにも不要となってしまうかもしれない。
自動車メーカ及びその関係会社は雇用を失う可能性がある。
自動車メーカの問題解決に使っていたリソースを
新たな分野を見つけ開拓せざるを得なくなる。