【ニュース#129】②体験_高齢化

5月連休に帰省した際に

父とともに祖父母(父方)に会いにいったことを書いてみる。

<祖父について>

祖父は老人ホームに入っている。

20人くらいが入れる戸建ての施設だ。

扉の鍵は二重に施錠してある。

認知症の要介護者が不用意に外に出ないためだ。

体が元気な認知症患者は外に出ていった場合、

遠くにいった挙句、自分の所在がわからなくなり帰ってこれなくなる。

それを防ぐために扉は二重に施錠してある。

「介護士さんにお世話になってます」と父と一緒に言いながら中に入る。

ちょうど祖父が部屋から談話室に出てきたところだった。

父が話しかけるが、祖父は視線と表情、顔の向きが硬直しており

認識しているのか否かわからない。

父:「周(孫)が来たよ。わかる?」

祖父:「…」

といった具合である。会話が通じる状態ではない。

目の感じからなんとなくこちらを認識しているのではないかと

感じた。

元気なときは、お酒大好きな陽気な祖父だったので

だいぶ弱っていると感じた。認知症の薬の影響もあるかもしれない。

話しかけをし、最後に握手をしてその場を後にした。

<祖母について>

祖母はリハビリテーション病院に入っている。

父が手慣れた感じで受付を済ませ院内へ。

同年代のおばあちゃんたちが数人いる談話室だった。

認知症が進んでいるという話だったが、

父と私の顔は認識しているようだった。

「よく来たねー。」という感じだった。

周りのおばあちゃんたちが

「看護師さんがここから出ちゃダメって言うの。早く家に帰りたい。」

と言っていた。看護師さんは慣れた感じで「ダメですよー」と言っていた。

祖母がイスから立って移動しようとすると

「座っていてください」と看護師さんの静止が入った。

たぶん不用意に移動して転倒するのを防ぐためだと思われる。

高齢者は足が上がらないから、しょうもない段差でもつまずき転倒する。

運が悪いと骨折し、重大なケガとなる。

その場合の責任は高齢者を預かっている看護師さんだ。

声音は優しいけど必死に静止していた。

祖母のとりとめのない話を聞き、無事を確認し、その場を後にした。

<祖父母をとりまく環境について>

・認知症が進んでいるためお金の管理ができなくなっている。

 支払い等が自力でできない。

・祖父母の家に誰もいない状態となっている。

 支払い等の郵便物の確認と、

 家の電話の留守電を父が確認していた。

・祖母は認知症により行動と発言が不一致になっている。

 たとえば、親戚がお見舞いに来たのに、来ていないと言ったり、

 病院でご飯を良く食べたのに、食べていないと言ったりする。

 認知症だと認識していない第三者から見ると混乱する状態になっている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする